実家のある西宮に帰省していた際に姉の強い要望で「あまろっく」という映画を見に行くことになりました。
姉はすでに一度見ていたのですが、今の私に見て欲しいとのことで尼崎の映画館でオンラインで既に予約済みでしたので、半ば強制連行に近い感じでした。
タイトルやCMから想像していたストーリーとはかなり違っており、良い意味で裏切られました。
様々な苦境に遭遇する中で「人生に起こることは何でも楽しまなあかん!」と超ポジティブに生きていく家族の姿に勇気をもらえた気がします。
阪神大震災の内容にも言及しており、震災経験者である私にも響く内容でした。
震災当時には私は浪人生でセンター試験終了後の2日目であり、地震発生時刻の2分前くらいに不思議と目が覚め、ベッドの中で今日から2次試験対策を頑張ろうと誓ったタイミングで揺れが始まりました。
この揺れは未だに言語化するのは難しいのですが、皆さんが想像する以上に揺れと音が凄くて、全く身動きが出来ない中、不思議と恐怖はあまり感じずに「これは家が潰れて死ぬな」とどこか冷静に考えているだけだったと思います。本当に死を意識するときはこういう感じになるのでしょうか。
幸い家が潰されずに済んだ時には「生かされたんだから人生を謳歌しないと」と思った筈だったのですが、すっかり忘れていたような気がします。
映画の中でも「震災で生き残った人間は残りの人生を楽しまないとダメ」という意味のセリフもあり、今一度人生の過ごし方ということを考え直そうと思いました。
映画の後半の方は涙が溢れてきて泣き疲れました。私が涙もろいということもあるかとは思いますが、気になった方は是非見ても損はない映画だと思います。